第44章 余裕たっぷりの顔して そこに立ってりゃいい
男性アイドルのトップに君臨する、Re:valeだ。
2人は笑顔で手を振りながら、入り口を潜る。そしてそのまま階段を悠然と降りて来る。まさに、王者の風格だ。
観客達も、2人の気品すら感じる姿に ますます歓喜の声を大きくした。
『……』
(衣装に身を包み、仕事スイッチが入った2人は…やっぱり尋常じゃなく格好良いなぁ)
2人を見つめる凛人の顔も、どこか誇らしげである。あんなアイドルを抱えていれば、そんな顔になるのも当然かもしれない。
しかし。それは うちにだって同じ事が言える。
百と千が、セットに用意されていた椅子に座ると、次のアイドルの入場となる。
ポップな配色だったライトは、一転してモノクロへと変化。そんな、シックな雰囲気の中 登場した彼らは…
勿論、TRIGGERだ。
Re:valeの時と張り合うくらいの、悲鳴にも似た声援。そんな声を受けて、3人は堂々と階段を降りて来る。
黒の衣装に身を包んだ彼らは、とてつもなくクールだ。
そして、3人はやがてRe:valeの隣にある椅子に着いた。
その後も、続々と話題のアイドル達が登場した。
これは余談だが。IDOLiSH7が、Re:valeとTRIGGERの隣に並ぶ未来は、そう遠くない未来だと 私は踏んでいる。
そんな未来を、早く見てみたいものだ。
そうこう考えている間に、男性アイドルグループ10組全ての入場が終わった。
「はーい!では、前半はこの10組の皆さんと お送りして参りますよ」
「歌っていただく前に、少しだけ皆さんに お話を伺ってみましょう」
「そんな気になるトーク内容は… CMの後!」
MCがそう宣言すると、また番組のメインテーマが流れるのだった。