• テキストサイズ

鈴の音が届く距離で2〜王政改革の章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第5章 : 新章 偽りの令嬢❶ お茶会編


数日前に突然届いた招待状を見つめ、エルヴィンは椅子に深く座った。

これは一体どういう事だ?

確かに2年前まで資金援助をしてくれ、突然それを止めた侯爵家と何とかコンタクトを取りたいと思っていたが…まさかハーヴィン家当主:クレイ・ハーヴィン侯爵本人から招待状が来るとは予想していなかった。

しかも届いたものは侯爵家:令嬢、ソフィア・ハーヴィン嬢主催のお茶会招待状だ。
ソフィア嬢はハーヴィン家が経営する、ティールーム&ショップの女主人であり…自らの手でブレンドした新作茶葉のお披露目として、年に数回お茶会を開催しているという。
そのお茶会の招待客は全て令嬢が選出しており、招待状も本人が作成している。
しかしこれは…ソフィア嬢本人から届いた招待状ではない。
招待状にはこう書かれている

【私に会いたくば、このお茶会に参加すると良い。私は娘主催のお茶会だけは、必ず参加する。調査兵団にはお茶好きの青年がいるだろう?彼も同行させるといい。彼ならきっと、このお茶会で"真実"を見つけられるだろう。】

「真実を見つける?」

何に対して、どんな真実なのか?
その真実とハーヴィン侯爵の資金援助が、どう関わって来るのか…。
エルヴィンは立ち上がり、執務室の外にいる兵士に声をかけた。



「あ"?茶会?」
「あぁ、お前に一緒に参加して欲しい。」
「貴族の茶会に、何故俺が参加する必要がある?」
「お前指名だからな。」
「指名?」
「こちらの内情にも詳しいらしい。」

エルヴィンは招待状をリヴァイに見せた。

「お茶好きの青年…これはお前の事だろう?」
「…"真実"って何だ?」
「さぁな…だがお前なら分かると、ハーヴィン卿は仰っている。」
「…いいだろう。分かった、行ってやる。」

リヴァイはいつものように舌打ちすると、招待状をエルヴィンに投げ返し部屋を去った。


ハーヴィン卿の言う"真実"とは一体何なのか?
今はまだ何も分からないが、参加する事で一歩前進する気がする…エルヴィンはそう確信し招待状の返信に、YESと丸を付けた。






※注意※
貴族の呼び方は調べながら書いてますが、常識はこの夢小説オリジナル要素も入ってます。
おかしな点があるかもしれませんが、温かい目で見て下さい。

/ 28ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp