鈴の音が届く距離で2〜王政改革の章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第1章 :プロローグ
#手紙
Dear.リヴァイ
◯月×日
リヴァイ、元気?私は元気だよ!
色んな人に挨拶して廻って、やっと新しい郷に帰って来たよ。
お母さんに…カナメの事・お父さんの事、全て話した。
お母さんは頭を撫で「頑張ったね」と抱きしめてくれたよ。
そして『郷の復興、頑張らなきゃね!』と言ったら、悪魔のような一言が返って来た。
「貴女は復興手伝いより、1年間修行よ」
当分そっちに戻れないみたい…
◯月×日
リヴァイ元気?
私は修行の日々に明け暮れてる。
守護獣を操る為に大量のエネルギーが必要だから、体力作りが必要なんだって。
調査兵団のみんなは毎日、こんな大変な事してたんだね!
サボりたくなる時もあるけど、みんなも毎日頑張ってるって考えたら頑張れるよ。
次会えた時はもうリヴァイに運ばれる事ないように、体力付けないとね!
◯月×日
リヴァイ、人類最強って本当に凄いんだね!
リヴァイの噂、こっちまで流れて来てるよ!
これで街の人達も、調査兵団の事認めてくれるね。
でも何だかどんどん、遠い存在になってく気がする。
離れて…行かないでね。
そういえば…調査兵団の訓練と比べてごめん。
そうだよね、全然違うよね…。
やっぱり私、何も分かってないね。
◯月×日
「ふざけんな!遠いのはてめぇだ!てめぇの方が離れてるだろうが。早く帰って来い!」
そうでした。
私の方が離れてたね。
そうだね…早く戻りたいけど、中々お母さんの許可が降りないんだ。
お母さんの命令は絶対だからね!
もう少しここで頑張るから…待ってて。
リヴァイは本当…私に優しいね。
私の無知を許してくれて、ありがとう!