• テキストサイズ

【ONEPIECE】恵風は海を渡る【エース】

第92章 宣戦布告








 __心配ないよ


 穏やかな陽だまりのような微笑みを浮かべ、水琴はそう囁く。

 見た目はすぐ周りに流されそうなそんな印象を与えるのに、その瞳だけは決して流されぬ強い意志を秘めていて。

 

 __帰りを待ってくれている人がいるから



 強い光の中に一瞬浮かんだ、郷愁とは異なる焦がれる炎に胸が強く痛みを訴えた。
 
 その痛みに、この長年燻らせていた気持ちの正体がようやく分かる。
 違うはずだった。
 けれど、そうではなかった。
 


 痛みの自覚は、エースにひとつの恋の終わりを知らせるのだった。 



/ 1122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp