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【ONEPIECE】恵風は海を渡る【エース】

第54章 友達だから





 「なんだか騒がしいわね」




 ルフィと水琴を捜す麦わらクルー。

 ナミは徐々に騒がしくなる海兵の様子を覗き見ながら眉をひそめた。


 「まさか、水琴か…?」
 「一体何なんだ」



 ゾロが通りの様子を窺う。



 「麦わらだァァ!そっちへ逃げたぞ!」
 「捕まえろォ!!」




 「……ってお前かよッ!!」
 「あ、ゾローー!!」




 隠れていたゾロを見つけ満面の笑みで手を振るルフィ。



 「おぉーーい!みんな!見つかった!!」
 「ばかやろォォ!!こっち来るんじゃねェ!」
 「一人で逃げやがれ!!」



 走りサンジが待つ町の外れまで戻る。
 たくさんの海兵を連れて戻ってきたルフィ達にうげぇ!と呻くサンジ。 
 一斉に荷物を持ち駆けだす。




 「っておい!お前水琴ちゃんとは会わなかったのか?!」


 ルフィを捜しに出て行ったはずなのに一人で戻ってきたルフィへサンジが怒鳴る。


 「あ?そういえばいねーな」
 「いねーなじゃねぇよ!何やってんだ!!」


 一番恐れていた事態になってしまったことに麦わらクルーは焦る。

 「大丈夫だって、エースもいるし。すぐに追いつくだろ」

 にしし、と笑うルフィから漏れた聞き慣れない名前にウソップが首を傾げる。


 「…エース?エースって誰だよ」

 
 突如背後で轟音と共に煙と炎が撒き上がるのが見えた。


 「おー!やっぱすっげえな!」
 「だから、エースって誰だよ」
 「俺もあれくらい出来るようになりてぇな!」
 「聞けよ人の話!!」
 「あーもういいから!とにかく船まで走って!!」



 落ち着かなければまとまる話もまとまらない。

 まずは船へというナミの指示に従い皆必死に走る。


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