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【ONEPIECE】恵風は海を渡る【エース】

第7章 白ひげクルーとの日常 3日目





 



 見下ろせば水琴を肩に乗せたジョズが不思議そうに水琴を見上げている。

 「ジョズさん!良い所に!」

 あれ、取りたいんです。と水琴が指差す先には引っかかり続けるシャツ。

 「風で飛んじゃって」
 「無理するな」

 水琴を肩に乗せたまま、ジョズは簡単に手を伸ばしシャツを取る。
手が届くなんて一体どれだけ巨体なんだろう。
 しかし彼よりも巨体なブレンハイムもいるので、ほんとにこの世界の人間は規格外だと思う。



 「ありがとうございました」

 地面に降ろされ、シャツを受け取った水琴はぺこりと頭を下げる。

 「出来ない場合はすぐ誰かに頼め」
 「えぇそうですね。自分の限界の低さに少し呆れました…」

 皆さんを見てると出来そうな気がしてきて…と遠い目をする。
 その頭をぽんぽんとジョズが叩く。

 「限界なんて自分で決めるものだ。今は出来なくても、いつかは出来るさ」
 「ジョズさん…」

 慰めてくれているのだろうか。
 そう言えばあまりジョズとは話したことが無かった。

 「まだ洗濯物は残っているのか?」
 「はい。結構…」
 「手伝おう」
 「えっ?!いいですよそんな!隊長さんの手を煩わせるわけには…!」
 「どうせ暇だ。それに、水琴ともゆっくり話してみたい」

 そう言われれば断るのは逆に気まずい。お願いします、と干場へ戻る。

 「じゃあジョズさんはそっちのロープにお願いします」

 高い方のロープを指差しお願いする。実は台を使わなければならなかったためちょっと面倒だったのだ。

 「分かった」

 ジョズは軽々とロープに干していく。

 「そう言えばジョズさんはダイヤモンドになれるんですよね」
 「あぁ。なんだ、興味あるのか?」
 「そりゃありますよ!女の子は大体光りものが好きなんです」




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