第6章 白ひげクルーとの日常 2日目
「これイゾウさんにやってもらったんです!で、せっかくだから晩酌でもしようかって」
「何それ!なんで俺も誘ってくれないわけ?」
「だって部屋に行ったらいなかったんですもん」
一緒に行きます?と抱えた酒瓶を傾ける。
そんな誘いを受けて断るわけがない。
「行く行く!色々つまみ持ってくわ」
「お願いします!」
イゾウの部屋へ集まればそこには結構な人がいた。
人の中心で水琴とイゾウが並んで座っている。
「なんだ、結局来たのかサッチ」
「悪いか。いやァ水琴ちゃんやっぱ良いね!似合う!」
「ありがとうございます」
照れくさそうにはにかむ顔がまた良い。
「癒される…」
「イゾウ隊長グッジョブ!」
「お前ら今夜はこいつ俺の嫁だからな。手ェ出すなよ」
「やだーイゾウさんったら!」
ぱしんとイゾウの肩を叩いて笑う水琴。
しかしイゾウの目を見た者は全員黙りこくった。
あの目は本気だ。
「水琴。今度お前に似合う着物見立ててやるよ」
「いいんですか?でもなんだかもったいない気が…」
「たまにはめかし込めよ。で、着物着た時は晩酌付き合え」
「喜んで!」
しばらくして、水琴のタンスに上等な着物が並ぶこととなる。