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【ONEPIECE】恵風は海を渡る【エース】

第48章 吹雪の中で






 何やってるんだ、私は……





 じわり、と涙がにじむ。




 役に立ちたいと思いながら、力が及ばずこんなところで死に掛けてるなんて。



 白ひげ海賊団の名が聞いてあきれる。





 「立たなきゃ…ナミが」


 震える体を起こす。


 這うように身体を前へ進ませようとした時、ぽすんと何かにぶつかった。


 「え……」


 「じっとしてろ。俺は医者だ」


 頭上から聞こえた、体格に似合わず可愛らしい声に、誰か悟る暇もなく。


 水琴の意識はゆっくりと沈んでいった。











 
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