第46章 いざ、ドラム島へ
アラバスタへ向けて順調に航海を続けるメリー号。
「元気ねぇあいつら…」
リトルガーデンでの傷も癒えていないというのに、はしゃぐルフィ達を横目にナミはずるずると座り込む。
「ナミさん、大丈夫?」
「ビビ、平気よ。ちょっとさっきの島で疲れちゃったみたい」
見ればナミの顔は少し赤い。
「少し休んでたら?航路なら私達が見てるから」
「そうね、そうしようかしら」
ごめんね、水琴、ビビ。と立ち上がり船室へ向かおうとする。
しかしドアへ辿り着く前に、ナミの身体はどさりと倒れた。
「ナミ?!」
慌てて駆け寄り身体を起こす。
「すごい熱…!」
額は触っていられないくらい熱くなっていた。
息は荒く、脈はすごい速さで打っている。
「水琴ちゃん!ナミさんが倒れたって?!」
「サンジ!すぐに部屋にナミ運んで!ルフィはありったけの氷!」
駆け付けたクルーに水琴はすぐさま指示を出す。
「お前医者なのか?」
「医者じゃないけど、応急処置程度なら…」
モビーでナース達から教わった知識を必死に思い出す。
「お、俺は?!」
「ウソップはお湯と清潔なタオルお願い!ゾロは船見てて!」
船室へサンジを追う。
「サンジ、ナミは?」
「相変わらず苦しそうだ…一体どうしたんだ?」
ナミさん大丈夫かなぁぁ!と涙を流すサンジの横に膝をつきナミの様子を診る。