第45章 Mr.0
「ってなんだこのでかぶつ?!お前がMr.3か?!」
初めてブロギーとドリーを見たサンジが臨戦態勢を取る。
「なんだサンジ。Mr.3知ってるのか?」
「あぁさっきそいつの隠れ家らしいところを見つけてな」
サンジが今までのことをかいつまんで説明する。
Mr.0と話したことも全て伝えると、ビビががっくりと膝をつく。
「最終段階…?そんな、それじゃあやっぱり早くアラバスタへ向かわないと…!」
「だけどどうするんだよ?このままじゃ出航できねェぞ!」
ログなんとかしてくれよ巨人のおっさん!と叫ぶルフィの言葉で思い出す。
そういえばこの島はログがたまるのに一年かかるのだったと思い出す。
終わった出来事に関する知識はどうやら修正の対象外になるらしい、と新たな発見をしつつ水琴は懐を漁る。
「ルフィ、大丈夫だよ」
アラバスタへのエターナルポースを掌に乗せて皆に見えるように見せた。
光を反射し砂時計型のエターナルポースがきらりと光る。
「これがあれば、すぐにアラバスタに向かえる」
「それは、エターナルポース?!」
どうして水琴さんが、と驚くビビに対してさっきMr.13が落としていったのと説明した。
「なんだ、じゃあ問題ねェな!出航だ!!」
世話になったなおっさんたち!とルフィが笑う。
「残念だが、急ぐ旅だ。引き止めはせぬ」
「国が無事だと良いな」
「えぇ…ありがとう、ドリーさん、ブロギーさん」
メリー号へと急ぐルフィ達を巨人の二人は見送る。
「ドリーよ、傷は平気か」
「ぐわばばば…なんの、これしき」
友の船出だ、見送ろうじゃねェか親友。
同じことを考えているだろう、百年来の好敵手を見る。
武器を手にし、ボロボロの身体に鞭打ち、二人は立ち上がった。