• テキストサイズ

【ONEPIECE】恵風は海を渡る【エース】

第24章 託された想い






 「じいさんが待ってたのは、あんたなんだな」

 「え……?」 


 
 喜助の言葉に顔を上げる。


 かさり、と喜助は懐から細長い封筒を取り出した。


 「じいさんの遺言だ。この庭のことを知る人間が来たら渡せと、そう言われていた」

 きっちりと封がされた分厚い封筒の片隅には達筆な漢字で「橘 銀蔵」と記されている。

 「私が受け取って、いいんですか?」
 「あんたはこの庭のことを俺から聞く前に知っていた。じいさんの最期の願いだ。受け取ってくれ」

 震える手で封筒を受け取り、封を破る。
 中には二枚の便箋と、一回り小さい封筒が入っていた。












 __名も知らぬ日本の友へ




 
 手紙はその一言から始まっていた。

/ 1122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp