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【ヒロアカ】folklore

第5章 慣れてきた時こそ



地獄の質問攻めタイムから解放されやっと訓練場に到着。バスから降りて施設の中に入り周りを見渡すとまるでテーマパークのような光景が目の前に広がっていた。


「水難事故・土砂災害・火事…etc.あらるゆ事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も…ウソの災害や事故ルーム!!」


私達の目の前に現れたのは宇宙服のようなコスチュームを身にまとった人。どうやら今回の人命救助訓練を教えるの先生のようだ。緑谷くんに先生の名前を聞くと彼女はスペースヒーロー13号と言うらしい。そして私の隣で緑谷くんとお茶子ちゃんが生の13号先生にわいわいと盛り上がっている。特にお茶子ちゃんの盛り上がり方がすごいので13号先生が大好きなのだろう。私はふとオールマイト先生が来ていないことに気が付き先生の方に視線を向けると、相澤先生と13号先生は2人で何かを話していた。そして相澤先生と13号先生の2人が話を終えると13号先生が私たちの前に立ち、指を折り曲げながら話を進めていく。


「えー始める前にお小言を1つ2つ…3つ…4つ…」


彼女の優しさ溢れる声色の口から出てきたのは個性のお話。自身の持つ個性の恐ろしさをしっかりと自覚し、その個性を人の為にどう使えるか。誰かを傷つける為ではなく救ける為にある。とまだ未熟な私たちに諭してくれたのだ。


「以上!ご清聴ありがとうございました」


そして13号先生の長くも、とても深い話が終わり彼女がぺこりと腰を折り曲げて一礼するとクラスの人達から一斉に拍手が起こった。


「そんじゃまずは………?」


13号先生の挨拶が終わり相澤先生が私たちに指示を出そうと口を開くが相澤先生は話を途中で切り中央の広場をじっと見つめて顔を顰める。先生の視線の先を見ると中央の広場には丸く黒い霧のようなものが出現していた。そしてその黒い霧の中からは次々と人が現れる。


「一塊になって動くな!13号!生徒を守れ!!」




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