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【ヒロアカ】folklore

第5章 慣れてきた時こそ



この間の校舎侵入騒動以降大きな事件もなく私たち1年A組は平穏な学校生活を送っていた。この間の騒動はマスコミが雄英高校の敷地に勝手に侵入してきたのが原因だったそうだ。そして今はその騒動の事も忘れ去られようとしていた……
現時刻はPM0:50。午後の授業「ヒーロー基礎学」の時間なのだが今日は少し特別な授業内容のようだ。


「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイト先生そしてもう1人の3人体制で見ることになった」

「ハーイ!なにするんですか!?」

「災害水難なんでもござれ人命救助訓練だ!!」


瀬呂さんが手を挙げて相澤先生に質問すると相澤先生は【RESCUE】の文字が書かれたカードを手にして今回の授業内容を発表する。


「レスキュー…今回も大変そうだな」

「ねー!!」

「バカおめーこれこそヒーローの本分だぜ?!鳴るぜ!!腕が!!」

「水難なら私の独壇場ケロケロ」

「おいまだ途中」


相澤先生は人命救助訓練に胸躍らせている皆に静かにしろという意味の睨みをきかせる。そんな相澤先生の様子を見てクラスの皆は五月蝿くしてはいけないと本能的に感じたのか途端に静かになる。


「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない中には活動を限定するものもあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく以上、準備開始」


相澤先生の合図で各々、自分の準備を始める。とりあえずはヒーローコスチュームが入ったケースを壁から取り出したものの今回の訓練に着用していくかは悩んでいた。


『うーん…コスチューム着ていくか悩むなぁ』


私はコスチュームが入ったケースを抱きかかえながら教室を出ようとすると後ろからお茶子ちゃんに声をかけられた。


「言ちゃんはコスチューム着ていく?」

『うーん、今丁度着るか悩んでたんだよね』

「折角だから着てこうよ!そっちの方が訓練の身も引き締まるよ!」

『ん〜…そうだね、着ていこうかな』


お茶子ちゃんの助言もあり私はコスチュームを来ていくことに決めた。その後、私とお茶子ちゃんは更衣室でコスチュームに着替え訓練場に向かう為のバスが待機している駐車場にへと移動した。




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