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【ヒロアカ】folklore

第24章 始まりの終わり 終わりの始まり



建物は地下一階の地上5階建てで1棟に1クラス。1階は食堂・風呂・洗濯などの共有エリアでテレビ・ソファがある談話スペースもある。2階からはそれぞれ男女別の個人部屋で部屋割りはすでに相澤先生が決めていた。


部屋割りは2階男子が峰田くん・緑谷くん・青山くん・常闇くん。そして女子はなし。これは峰田くんを警戒しての事だろう。


3階男子が口田くん・電気・飯田くん・尾白くん。
女子は響香ちゃん・透ちゃん。


4階男子が障子くん・鋭児郎・爆豪くん。
女子は私・お茶子ちゃん・三奈ちゃん。


5階男子が砂糖くん・轟くん・瀬呂くん。
女子は百ちゃん・梅雨ちゃんとなっている。


どこかしこも真新しいハイツアライアンスでの新生活に胸をふくらませる皆に相澤先生が声をかける。


「とりあえず今日は部屋作ってろ。明日また今後の動きを説明する。以上、解散!」

「「ハイ先生!!」」


元気な返事を返して皆、自分の部屋にへと赴く。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




部屋づくりを始めてかなりの時間が経ち今は空が鮮やかな赤色に染まり始める時間。私は部屋づくりがやっと終わる。私の部屋は白が基調とされたロココ調の家具で統一されていて部屋の壁はほぼ本棚で埋まっている。ベットは家から持ってきたのだが部屋のサイズに合わなかった為、1度こちらで【インストール】してサイズを変えてまた【ショートカット】し、部屋のサイズに合うように作り直した。


『はぁ…少し疲れたなぁ』


私はそう呟き部屋づくりが終わった部屋で紅茶を入れて一息つく。しかしやることが無くなると嫌でもまた思い出してしまう、お父様のあの会話を。


『……もう、家族じゃないって事なのかな…』


1人だと嫌でも思い出してしまうし嫌な方向にしか考えられなくなる。それに今日の朝、相澤先生が言っていたあの5人が私と爆豪くんの救出に赴いた話も詳しくも聞けていない。


『……はぁ』


私は1人机に突っ伏しながらため息をつく。そんな時、ポケットに入れていた携帯から着信がかかってくる。


『誰だろう…?』


携帯の画面を見るとそこには切島鋭児郎と表示されていた。






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