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【ヒロアカ】folklore

第23章 神野の悪夢



笑顔を取り戻したオールマイトは過去に、原点に想いを馳せながら、多くの人たちの期待に応えるように右腕にパワーを溜めていく。


「渾身。それが最後の一振だねオールマイト。手負いのヒーローが最も恐ろしい。腸を撒き散らし迫ってくる君の顔今でもたまに夢に見る。二・三振りは見といた方がいいな」


空中に浮いたオール・フォー・ワンもそう言ってオールマイトに対抗するべく右腕を肥大化させた。そんな時、赤い灼熱の炎がオール・フォー・ワンに向けて放たれた。


「なんだ貴様…その姿は何だオールマイトォ!!」


炎は呆気なく吹き消されてしまったが、先程までヴィラン連合のアジトに出現した脳無を相手にしていたエンデヴァーやエッジジョットたちがこの場に到着する。


「全てミドルチェンジとはいえ…あの脳無たちをもう制圧したのか。さすがNo.2にのぼりつめた男」

「オールマイト…なんだそのっ、情けない背中は!!」

「応援に来ただけなら観客らしくおとなしくしててくれ」

「抜かせ破壊者、俺たちは救けに来たんだ」

「頑張ったんだな…!!Mt.レディ」


エッジショットがそう言い放つとシンリンカムイが現れ、倒れていたプロヒーローたちを個性で掴み安全な場所へと移動させる。


「我々…にはこれくらいしか出来ぬ…あなたの背負うものを少しでも…」


そして最初にオール・フォー・ワンの攻撃を受けて倒れていた虎も起き上がって、ラグドールを抱えながら瓦礫に挟まれていた女性を救ける。プロヒーローたちも限界を超えるオールマイトに引き上げられるように揃い、立ち上がっていく。


「虎…」

「あの邪悪な輩を…止めてくれオールマイト…!!皆、あなたの勝利を願っている…!!どんな姿でもあなたは皆のNo.1ヒーローなのだ!みんな、あなたの勝利を願っている!」


言葉が聞こえなくとも、聞こえてくる言葉がある。


「煩わしい、精神の話はよして現実の話をしよう」


オール・フォー・ワンが宙に浮かび上がると同時に大きな風圧が言たちにかかる。そして彼の右腕が歪な音を鳴らして人智を越えた形にへと変形する。


「今までのような衝撃波では体力を削るだけで確実性がない。確実に殺す為に今の僕が掛け合わせられる最高・最適の個性たちで君を殴る」





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