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【ヒロアカ】folklore

第22章 途方もない悪意



そして今まで黙って床に落ちた手を見つめていた死柄木が動き出す。彼は爆豪と言に向けて一度大きな睨みを聞かせてから口を開いた。


「おまえら手を出すな。コイツらは大切なコマだ」


死柄木は後ろにいるヴィラン連合のメンバーにそう言いつけると、ゆっくりと体を折り曲げて床に落ちた手を拾い上げる。そして顔に装着した。


「仕方がない、ヒーロー達も調査を進めていると言っていた……悠長に説得してられない。先生…力を貸せ」


死柄木は”先生”と言い放ちどこかにへと向けて連絡を取る。


「先生ぇ…?てめェがボスじゃねえのかよ…!白けんな」


爆豪は黙りこくってしまった言を自身の後ろに隠すように掴みながら一緒に後ろのドアに向かってジリジリと後ずさる。


「黒霧、コンプレスまた眠らせてしまっておけ」

「ここまで人の話を聞かねーとは…逆に感心するぜ」

「聞いて欲しけりゃ土下座して死ね!」


反抗する爆豪にヴィランたちも強行手段で出てこようとしたそんな時、爆豪の後ろに設置されていたドアからドアノックの音に続いて声が聞こえてくる。


「どーもォピザーラ神野店ですー」


そして───────…


誰からの返事も待たず扉が勢いよく破壊された。
”オールマイト”によって。





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