• テキストサイズ

【ヒロアカ】folklore

第4章 戦闘訓練のお時間



「おや!もうなんな時間か!すまないね、こんな遅くまで…」


壁にかけられた時計に視線を向けると時計の針は夜の7時を指していた。


『いえいえ、元はと言えば私のせいなので』

「いや!僕のせいでもあるよ!第一、僕がかっちゃんに話さなければこんなことにはなっていなかったし…」

「2人共、過ぎたことは仕方がないこれから気をつけてくれればいいさ!さぁ!暗くなる前に早く帰りなさい!」

『はい、オールマイト先生さようなら』

「さようならオールマイト!」

「ああ!!気をつけて帰りなさいね!」


オールマイト先生と緑谷さんの関係についての話が終わった後、私と緑谷さんは薄暗くなった空の下2人で共に私の家まで帰っていた。学校の校門を出る際に緑谷さんはもう日が暮れて女の子が夜道を1人で歩くのは危ないと言う事でわざわざ私の家の近くまで送ってくれるそうだ。


『ありがとうね、わざわざ送ってくれて』

「あ、いや…夜1人だと危ないので…っ」


緑谷さんにお礼を言うと彼は一瞬私の顔を見て直ぐに顔を逸らし小さな声でそう言った。


───緑谷さんは少し人見知りな面があるのかな?
お茶子ちゃんと話す時もこんな感じだし…。


『腕の方はもう大丈夫なの?』


言は緑谷のギプスが嵌められた腕を指さして彼にそう質問した。


「あ、うん!見た目はこんなんだけど痛みはもう全然ないよ!」

『やっぱりリカバリーガールの治癒は凄いね。あんな大怪我でも短時間でここまで治せちゃうんだ』

「う、うん…あ、あの!八百万さんは好きなヒーローとかいる?」


緑谷は下を向きながら言に好きなヒーローはいるか?と言う質問を投げ掛ける。彼なりに頑張って話しかけているようだ。


『え、好きなヒーロー?うーん。好きなヒーローか〜…私そこまでヒーローに詳しくないからなぁ…』


言は悩む仕草を見せてそう答える。


「あっ、ご、ごめん。突然こんな質問して困るよね…ほんとごめん…」


緑谷はやってしまったと言わんばかりの顔をして何度も謝る。言はそんな彼の姿を見てついポロッと、とある人物の名前を出してしまう。





/ 435ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp