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【ヒロアカ】folklore

第21章 林間合宿



速攻で盛り上がったみんなは部屋の真ん中にお菓子を広げて自販機でジュースを購入し、布団をクッション代わりに車座になった。


「まぁ女子会と言えば…恋バナだよね!」

「恋バナ!いいね!女子会っぽい!」

「うわぁ~」

「恋ねぇ」


和気藹々と盛り上がる三奈ちゃんと透ちゃんに、ほんのり顔を赤らめるお茶子ちゃんと梅雨ちゃん。


「えー…」

「あー、そういうノリか」


その手の話題はあまり得意でないのか戸惑う響香ちゃんに拳藤さん。


「こ、恋?!そんなっ、結婚前ですのに…!」

『また百ちゃんはそう言うお堅い事を言う』

「そのとおりですわ。そもそも結婚というのは神の御前での約束で…」


戸惑いつつもまんざらでなさそうな百ちゃんとそんな百ちゃんを窘める私。そして慈愛満ちるシスターのような塩崎さん。


「恋バナナ」

「んーん」


首を傾げる柳さんに首を振る小大さん。みんなテンションの違いはあるものの女子会の話題は恋バナに決定した。


「それじゃ、付き合ってる人がいる人ー!」


透ちゃんが話題をみんなに振るが場は静まり返り、誰も名乗り出る人はいなかった。


「……えっ、誰もいないの?!」

「中学の時は受験勉強でそれどころじゃなかったけど、雄英に入ったら入ったでそれどころじゃないもんなー」


苦笑いする拳藤さんにみんなが共感するようにうんうんと頷く。


「うわー、でも恋バナしたい!キュンキュンしたいよー!ね、片想いでもいいから誰か好きな人いないのー?」

『好きな人かぁ…』


私が困ったようにそう呟くと梅雨ちゃんから思いもよらぬバトンパスを受ける。


「そういえば言ちゃん。学校では爆豪ちゃんといつも一緒にお昼を食べているけれどどうなのかしら?」




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