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【ヒロアカ】folklore

第21章 林間合宿



部屋に戻った後はお風呂に入って峰田くんの猥褻行動をB組女子たちに教え、懲らしめた後マンダレイさんたちに身柄を引渡し、また部屋に戻り皆でのんびりゆっくりとしていた。そんな時、ドアノックの音に続いて声がした。


「拳藤だけど、ちょっといいかな」


私たちは意外な人物の来訪になんだろうと顔を見合わせた。布団に転がっていた三奈ちゃんたちも起き上がり百ちゃんが視線でみんなの確認をとる。


「ええ、もちろんですわ」


ドアを開けて拳藤さんを出迎える。そこには拳藤さんを先頭にB組の小大さんと塩崎さん、柳さんがいた。


「さっきはありがとね、これお礼」


そう言って拳藤さんは持っていた袋を私たちの前に差し出す。


「お礼?」

「えー、なになに?」


三奈ちゃんが差し出された袋の中を覗く。


「お菓子だー!」


三奈ちゃんの言葉通り袋の中には沢山のお菓子が入っていた。


「持ってきたお菓子の詰め合わせで悪いんだけどさ」


なんと拳藤さん達は先程峰田くんの猥褻行動を教えた私たちにお礼をしに来てくれたのだった。


「そんな必要ありませんでしたのに!むしろ、ウチの峰田さんが大変なご迷惑をかけるところだったんですもの…!」


百ちゃんはそう言って拳藤さんからお礼を受け取ろうとしない。そんな時に三奈ちゃんが


「それじゃ、ありがたく!」


と拳藤さんから袋を受け取った。


「芦戸さん?」

「まーまー、ヤオモモ。せっかく持ってきてくれたんだし」

「そうよ、八百万ちゃん。気持ちを無下にするのはよくないわ」


困惑する百ちゃんに向けて響香ちゃんと梅雨ちゃんが説得に入る。


「でも私たちは当たり前のことをしただけですし…」

『百ちゃんはお堅いなぁ』


それでも躊躇う百ちゃんを見て透ちゃんがいいことを思いついたと言わんばかりに口を開く。


「それじゃ、みんなで食べようよ!」

「え? 」

「女子会しよー!女子会!せっかくだし」

「さんせー!こういう機会もなかなかないしね」

「まぁ……女子会……」

『女子会って何?』

「え、ほんとにいいの?」

「もちろんよ。それに、男子たちも男子たちで集まってるみたいだし」

「ん」

「……じゃ、やっちゃう?女子会」

「「やっちゃうー!!」」



こうしてAB合同女子会が開催された。





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