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【ヒロアカ】folklore

第21章 林間合宿



そして賑やかしくも夕飯のカレー作りが終わり、皆が席に着く。


「「いただきまーす!」」


手を合わせ頂きますの挨拶をした後、皆一斉にカレーを口にへと運ぶ。訓練で疲弊した体に染み渡るカレーの旨み。いつも食堂でランチクック先生の絶品の料理を食べている私たちには少し物足りない気もするがこの極限状態と言うのと皆で作ったという付加価値があり、とても美味しく感じられた。


「店とかで出たら微妙かもしれねーけどこの状況も相まってうめー!!」

「言うな言うな、ヤボだな!」

「ヤオモモがっつくねー!」

「ええ、私の個性は脂質を様々な原子に変化して創造するので沢山蓄える程沢山出せるのです」


百ちゃんの横でカレーを食べていた瀬呂くんが何か思いついたのか衝撃の一言を放つ。


「うんこみてえ」


食事中だと言うのに瀬呂くんがその信じられない言葉を口にすると百ちゃんは1人机の端でしゃがみ込む。今の一言でかなりショックを受けたようだ。


「謝れぇ!!!」


耳郎ちゃんは体裁を下すように瀬呂くんの顔を遠慮なしに拳で殴る。そして私は響香ちゃんに続いて瀬呂くんに畳み掛けるようにジト目で小言を呟いた。


『それじゃあ私はお小水……』

「すいません!!うわっ…言やめてその目!ゴミを見る目やめて!」


響香ちゃんに殴られ地面に手をつく瀬呂くんに私は冷徹な視線を向け、二の矢三の矢を放つ如く、無言で瀬呂くんのカレーが盛り付けられたお皿に激辛ソースを大量に振りかけた。


「うわぁ!ひでぇ!確かに俺がわりぃけどそれはひでぇ!!てかそれ何処から持ってきたんだよ!」


私は黙って爆豪くんを指さす。


「ちょっとバクゴーさん!おたくの子があなたの影響で悪い子になっていますわよ!!」


その一部始終を見ていた電気が爆豪くんに向かって話を振る。


「うるせぇアホ面!!誰が俺の子だ!そしてその喋り方はなんだ!!」

「おいバクゴー、言に悪いこと教えんなよ!」

「教えてねぇわクソ髪!!!」

「ならおまえのその言動のせいだな。そのクソを下水で煮込んだ性格のせい……あっ、爆豪その手しまえって!!」


爆豪くんが電気に向けて個性を使おうとし、電気が咄嗟に爆豪くんに謝る。そんな茶番が繰り広げられながら夕食を食べ終わり、片付けをして男女別々に部屋にへと戻った。



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