第21章 林間合宿
「マセガキ」
爆豪くんは口角を上げ、鼻で笑いながら洸汰くんを見てそう言った。
「おまえに似てねえか?」
『わかる、爆豪くんとの間に子供が出来たらあんな感じの子に育ちそう』
「あ?似てねえよ!つーかてめェ喋ってんじゃねえぞ舐めプ野郎!」
「悪い」
爆豪くんは轟くんに理不尽な理由でキレる。
「ポニーテールの妹!てめェもっ………は??まて、さっきなんつった??」
轟くんにキレた爆豪くんの怒りの矛先が私に来たと思ったら爆豪くんは目を見開き私にそう聞いてきた。
『え?だから爆豪くんとの間の子供はああなりそうだなーって…』
「…あ゙?!誰がてめェと子供なんぞつくるか!!」
私がさっき言った言葉をもう一度言うや否や爆豪くんがまた突然キレだした。
『うん、つくる予定はないけど…』
私は爆豪くんにそう真顔で言うと
「わかんねぇだろうが!!キッパリ言うな!!」
『えぇ?どういうこと??』
結局は怒声を浴びせられてしまい、私は爆豪くんがキレだした理由がさっぱり解らず困惑した。
「爆豪、言と結婚すんのか」
『なんでそうなったの…?』
そんな時、轟くんが口を挟み私はより一層訳が分からなくなる。
「違ぇよ!!なんでそうなる!そして喋んなつったろ舐めプ野郎!!」
「悪い」
『もう爆豪くんが理不尽なことばかり言うから轟くんが”悪い”しか言えない壊れたロボットみたいになっちゃったじゃん』
「どんな例えだよ!!」
「茶番はいい、バスから荷物を降ろせ。部屋に荷物を運んだら食堂にて夕食。その後、入浴で就寝だ本格的なスタートは明日からだ。さァ早くしろ」
相澤先生の合図で私たちはバスから荷物を降ろして部屋に運び各々の準備を終わらせ食堂にへと向かった。