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【ヒロアカ】folklore

第21章 林間合宿



相澤先生の言葉通り暫くしてバスが止まるが、目の前に広がるのは休憩所も何もないパーキングスペースとそのパーキングスペース一帯から見渡せる何処までも続いている大自然の山々のみ。そんな何も無い場所に止まった事にクラス全員が揃って疑問を抱いていると


「何の目的もなくでは意味が薄いからな」

「よーうイレイザー!!」

「ご無沙汰してます」


女性の方の声が聞こえ、その人物に向けて相澤先生が頭を下げて挨拶をする。


「煌めく眼でロックオン!」

「キュートにキャットにスティンガー!」

「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」


女性2人の決めポーズとセリフが決まった。


「今回お世話になるプロヒーロー”プッシーキャッツ”のマンダレイさんとピクシーボブさんだ」


その後、ヒーローオタクの緑谷くんがブツブツとプッシーキャッツの説明をし始めキャリアの話を出した瞬間にピクシーボブさんに頭を掴まれ脅されていた。年齢に関わる話は地雷らしい……


「ここら一帯は私らの所有地なんだけどねあんたらの宿泊施設はあの山のふもとね」


そう言ってマンダレイさんは延々と続く山の先を指さす。


「え…?じゃあ何でこんな半端なとこに……」

「いやいや…」

「バス…戻ろうか……な?早く…」


人差し指を口元に当てて首を傾げたお茶子ちゃんと苦笑いを浮かべてゆっくりと後込む瀬呂くんや砂糖くん。彼らの反応を見て徐々にクラスの皆がざわつき出し嫌な空気が漂い始める。


「今はAM9:30早ければぁ…12時前後かしらん」


マンダレイさんは両手を合わせながら不敵な笑みを浮かべていた。


「ダメだ…おい…」

「戻ろう!」

「バスに戻れ!!早く!!」


鋭児郎の言葉で皆バスに戻ろうとする。


「12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね」

「わるいね諸君…合宿はもう始まってる」




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