第20章 2人の英雄
「爆豪少年…!!」
「今のうちに…ヴィランを…!」
「轟くん!みんな!」
オールマイトのピンチに駆けつけた爆豪たちに緑谷が安堵の表情を見せ顔を輝かせた。そして言・百・麗日・耳郎・飯田・切島・上鳴・峰田も続々とやってくる。
「金属の塊は俺たちが引き受けます!」
「八百万くん!ここを頼む!」
「はい!!」
切島と飯田は金属の塊を食い止める為に言たちのいる場所よりも、さらに前へと出る。そんな限界を超えながらも立ち向かい奮闘する教え子たちの姿を見てオールマイトはまた力を湧き上がらせた。
「教え子たちにこうも発破をかけられては限界だなんだと言ってられないなぁ!?限界を越えてさらに向こうへ!!そう、Plus ultraだぁ!!」
オールマイトがもう一度立ち上がりヴィランの攻撃を避けヴィランに拳を振るおうとする。
「観念しろ!ヴィランよっ……ぐぅ!」
しかし後方の鉄柱から無数のワイヤーが伸び、オールマイトの両手両足を空中で拘束する。
「観念しろォ?それはお前だオールマイト…」
そう不気味に笑みを浮かべながらヴィランは嬉々とした様子でオールマイトの首と腹部を締め上げる。