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【ヒロアカ】folklore

第4章 戦闘訓練のお時間



「お疲れさん!緑谷少年以外は大きな怪我もなし!しかし真摯に取り組んだ!!初めての訓練にしちゃ皆上出来だったぜ!」

「相澤先生の後でこんな真っ当な授業…何か拍子抜けというか…」

「真っ当な授業もまた私たちの自由さ!それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば!着替えて教室にお戻り!!」


オールマイトはそう言い残して緑谷の所にへと急いで走り去って行った。
その後、放課後になり戦闘訓練の反省会で賑わっていた教室の扉が静かに開く。そこには戦闘訓練の際に大怪我をした緑谷がギプスをはめた状態で立っていた。


「おお緑谷来た!!おつかれ!!」


切島が緑谷に声を掛けるとクラスの大半が一斉に彼にへと駆け寄った。


「いや何喋ってっかわかんなかったけどアツかったぜ、おめー!!」

「へっ?!」

「よく避けたよーー!」

「1戦目であんなのやられたから俺らも力入っちまったぜ!」


困惑する緑谷を無視して皆、次々と彼に自己紹介をし始めた。


(私はそろそろ帰ろうかな。百ちゃんに声掛け、て…?)


机から立ち上がった時、自分の足元に違和感を感じた。言は視線を下に向けると何か落ちているのに気がつきそれを拾い上げる。足下に落ちていたのは生徒手帳だった。そして名前を確認すると【爆豪勝己】と書かれていた。


「言、どうしたのですか?」

『いや、何でもない!百ちゃん悪いんだけど私用事出来たから今日は先帰ってて』

「そうなのですか…わかりましたわ。気をつけて帰ってきて下さいね!」

『うん』


言は百に笑顔で返事をして急いで教室を後にする。


『爆豪さんはどこかな…』


言は先程1人で足早に帰って行った爆豪を急ぎ足で追いかけていた。そして昇降口に辿り着くと校門の前の道を1人でとぼとぼと帰っている爆豪を見つけた。


『爆豪さ…』

「かっちゃん!!!」


言が爆豪に声を掛けようとした瞬間先程まで教室にいたはずの緑谷が彼女の後ろを凄い勢いで走り抜けていき爆豪に声を掛けた。


(驚いてつい隠れてしまった…)


言は仕方なく校舎の柱に身を隠し2人が話し終わるのを待つことにした。




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