第20章 2人の英雄
警備ロボを倒し終わり、言たちは轟から事情を全て聞いた。
『まさか下ではオールマイト先生やプロヒーローが捕まっているなんて…』
「なら早く助けなきゃいけねぇんじゃ…!!」
「ああ、だがその為には200階にある警備システムを修復する必要がある」
「んで、そこに今クソデクが向かってんのか」
「あぁ、そうだ。だから急いで合流しねぇと…」
(オールマイト先生…クラウン様……無事でいてください!)
轟から事情を聞き終わり言達は足を止めることなく最上階を目指す。そして非常階段を登り続けタワーの空洞部分に作られた風力発電システムがある場所にへと来た。4人は風が強く吹き付ける風力発電エリアの周りを見渡した。
『…あそこ、緑谷くんとメリッサさんが!』
そう言って言が指をさした方向にはメリッサを抱えて空中に浮く緑谷の姿があった。
「空中に浮いてる…ということは麗日の…!おい、あいつ危ねぇぞ!!」
麗日は今にも警備ロボに襲われる寸前だったが、爆豪が麗日を襲おうとしていたロボを爆破する。
「かっちゃん!!」
そして言と轟・切島の3人も麗日の下へ駆けつける。
『お茶子ちゃん、大丈夫?!』
「うん、平気。デクくんとメリッサさんが今、最上階に向かってる」
「あぁ、見えてた。ここでこいつらを足止めするぞ!!」
「俺に命令…すんじゃねぇ!!」
「でもコンビネーションはいいんだよな!!」
「誰が!」
そうして各々の個性を使って次々に警備ロボを破壊していく。