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【ヒロアカ】folklore

第20章 2人の英雄



ホテルのロビーはなんとも登場しにくい空気感になっていたが、腹を括りやっとの思いで言の前に顔を出した切島と爆豪。そして言・切島・爆豪はホテルを出てレセプションパーティー会場のあるセントラルタワーに着き、集合場所の7番ロビーに向かっているのだが…


「おい…本当にこの道で合ってんのか…」

「多分そうだと思うけど…」


いつまでも集合場所に到着する気配のない雰囲気を感じて爆豪がそう切島に問うと、切島は曖昧な返事をしてその返しに爆豪は眉を寄せた。


「多分だァ?!」

「あ、いやぁ…実は携帯部屋に忘れて来ちゃってさ…」

『えぇ、集合の時間も過ぎてるし飯田くんきっとカンカンだよ。とりあえず私の携帯で連絡す…』


切島の失態に少しばかり呆れながらも言が自身の携帯を取り出して飯田に連絡をしようとした最中、突然サイレンが鳴り響く。そしてサイレンが鳴り止んだと思うとすぐにアナウンスが流れた。


《I・アイランド管理システムよりお知らせします。警備システムによりアイエキスポエリアに爆発物が仕掛けられたと言う情報を入手》


「爆弾…!?」

『大掛かりなデモンストレーションとかでは無いよね…』

「おい!まだアナウンス終わってねぇ!!」


《I・アイランドは現時刻をもって厳重警戒モードに移項します。島内に住んでいる方は自宅又は宿泊先、最寄りの避難施設へのご移動を心掛けてください》


『厳重警戒モードって…』


《今から10分以降の外出者は警告なく身柄を拘束されます》


そのアナウンスを聞いてあまりにも厳重過ぎる警戒モードに違和感を覚え3人とも顔を見合わせ眉を顰めた。


《また、主要施設は警備システムにより強制的に封鎖されます》


そのアナウンス通り建物内の扉が次々と閉じていき、完全に建物内に監禁された状態となってしまう。


「ここから出れねぇのかよ…エレベーターも使えねしどうすんだ」

「とりあえずもうこっから脱出するか?!」

『ここから脱出することは困難だと思う…ここはヴィラン犯罪者を収容するタルタロスと同じレベルの防災設計で建てられているから…』

「まじかよ…!!」

『とりあえず何が起きたのか詳しい事が知りたいからあそこの非常階段から下に降りよう』





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