第20章 2人の英雄
その後アトラクション会場から出て切島・爆豪・轟の3人にも一緒に I・エキスポ内を観光しないかと提案するが、爆豪は一緒になんぞ回っていられるかと言い放ってどこかへ去ってしまい、切島はそれを追いかけ、轟はエンデヴァーの代わりに顔を出さなければいけない場所があるらしく結局は元のメンバーで回ることとなった。
そして時刻は18:00時。I・アイランドには閉園のアナウンスが鳴り響く。エキスポ内を観光した言たちは最後に上鳴と峰田がアルバイトをしていたカフェにへと立ち寄り、労働を頑張った2人にメリッサが是非と言って今夜開かれるレセプションパーティの招待状を用意してくれたのだ。勿論上鳴と峰田の2人は大喜び。そして飯田の提案でレセプションパーティは正装に着替えて団体行動で出席することになり18:30にセントラルタワーの7番ロビーに集合となった。
各自解散となり言は緑谷と一緒にホテルに戻ろうとしたが緑谷はメリッサに呼ばれていた為仕方なしと1人でホテルへと向かう。そしてホテルの受付でチェックインを終わらせ、用意された部屋に向かおうとした時。
「あれ?言じゃん!言もこのホテルに泊まるのか?」
ホテルのロビーで切島と再開する。彼の後ろには爆豪もいた。
『うん、そうだよ』
「ならさ!レセプションパーティー、一緒に行こうぜ!」
『それは助かるかも。私道が分からなくて…是非お願いしたいな』
「おう!爆豪もいいよな?」
「好きにしろ。俺はパーティーなんぞ行かねぇがな」
そう言って爆豪は切島を置いてスタスタと1人でエレベーターに乗り込んだ。
『爆豪くん、なんかご機嫌ナナメ?』
「緑谷たちと会ってからあんな感じだよ。まぁ、いつもの事だから気にしなくていいさ。じゃあ正装に着替えたらまたここに!」
『うん、後でね』
そう言って言と切島は1度別れの挨拶を交わしてそれぞれのホテルの部屋と戻って行った。