第18章 期末演習試験
10組が一斉に各試験ステージにへと移動をし始める。ちなみに移動は学内バスでの移動となるようで皆チームと纏まりバスに向かっていた。
『轟くん』
「どうした、言」
他のチームが足早に移動を始めたので轟もバスに向けて足を動かそうとした瞬間、同じチームではない言に声をかけられ引き止められる。
『百ちゃんの言葉聞いてあげてね』
「?…おう」
轟はその言葉の意味がよく分からなかったが時間もあまり無かったので曖昧に返事を返した。そしてそれだけを轟に伝えると言は切島と砂糖のもとに走り去って行った。
(何だったんだ?)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
バスの移動が終わり、言達が到着したのはビルなどが建ち並ぶ市街地を模したステージだった。3人は準備運動を行いながら試験の作戦を練っていた。
「この試験さ逃げるより捕まえた方が当然、点数高くなるよな」
「と、思うぜ」
『その場の判断によるんじゃないかな…』
「とりあえずセメントス先生は動きが鈍い正面突破で高得点を狙おうぜ!」
「おうよ!!」
『…うん』
───今回の演出場は市街地…対する私たちの対戦教師はセメントス先生だ。市街地ステージならコンクリートが無数にあるし、セメントス先生の独壇場なのでは…?動きが鈍くても数や大きさで圧倒させられたら…?…ううん、難しく考えるのはやめよう。とりあえず今回の試験、私は2人のサポートに徹しよう。
《砂糖・切島・八百万言チーム演習試験レディ…GO!!》