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【ヒロアカ】folklore

第17章 知識を得た者



切島の真面目な声のトーンのせいか言は軽々と嘘の話に飲み込まれる。


「…グッ」


爆豪は話の意図を理解したのか口元を押さえて下を向き、体を震わせた。そして彼も切島の話に乗っかってくる。


「最近…ファミレスを襲うヴィランが増えてきたからとられた措置だそうだ」

「あぁ…そのボタンを押すとな今言が座っているソファごと外に飛び出す仕組みなんだ!」


言は彼らに言われた話を鵜呑みにして机の端にあるボタンを見る。


『うそっ…!』


自分がいましがた押そうとしたボタンの効果に驚きを隠せずに口元を手で覆う言。純粋に嘘の話を信じる言を見て2人は下を向き、笑いを堪えるために身体を震わせる。しかしその姿に言は、自分が間違ってボタンを押さないかというのに2人が怯えているのだと勘違いした。


「コホン…ヴィランが出たらすぐに外に出られるようになってるお客様の命を護らないといけないからな!」

『なるほど…!お客様の為の措置!すごいのね…ファミレスって!』


言が熱心にファミレスの防犯措置(嘘)に関心していると。


「フッ…ブッフ…!あ、まって俺もう無理!!アッハハハハ!!!」

「っふざんけんなよ…!切島ァ…!」


2人は笑いを抑える限界が来たのかとうとう大きな声で笑い始めた。言は2人が笑い始めた理由がさっぱり理解出来ず、クエスチョンマークを頭の上に浮かべた。





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