第17章 知識を得た者
1組目がスタート位置に着く。ちなみに1組目のメンバーは瀬呂・芦戸・飯田・尾白・緑谷・言となった。またそれ以外のメンバーは大きなモニターが設置された広場で見学となる。
「飯田まだ完治してないんだろ?見学すりゃいいのに…」
「クラスでも機動力良い奴が固まったな!」
上鳴は飯田の身を心配しながら不安げに声を漏らした。そして切島の言う通り1組目は機動力が高いメンバーばかりが集まった組となり、かなり見応えがある訓練レースとなりそうだ。
「うーん…強いて言うなら緑谷さんが若干不利かしら…」
「確かに、ぶっちゃけアイツの評価ってまだ定まんないんだよね」
「何か成す度大怪我してますからね…」
耳郎と八百万が眉を少し下げて苦笑いをしながら緑谷について話す。
「実際言もまだよく分かんねぇよな」
「それ!あいつが個性ちゃんと使ったのって体育祭の時ぐらいだし、機動力あるかって言ったら微妙だよなぁ…」
切島と上鳴は首を傾げながら言への評価を語る。
「トップ予想な、俺瀬呂が1位!」
「あー、うーん…でも尾白もあるぜ!」
「オイラは芦戸!あいつ運動神経すげえぞ!」
「デクが最下位!」
「怪我のハンデあっても飯田くんな気がするなぁ」
「ケロ」
「言で」
各々が予想する1位を述べる中で轟は顔を崩さずその話に入り込み、言の名前をあげた。
「あれ?!轟こういうの乗るタイプだっけ?!しかも意外にも言ときたか!」
見学組がワイワイと盛り上がる中オールマイトが口を開く。
「それでは行くぞ!!START!!!」