• テキストサイズ

【ヒロアカ】folklore

第16章 知識を得る者



新宿へ向かう新幹線が通る駅に到着。タクシーを降りて今は新幹線内にいる。座席は3人用のシートに緑谷・グラントリノ・言の順で窓側から座っている。


「着く頃には夜ですけどいいんですか?」

「夜だから良い!その方が小競り合いが増えて楽しいだろ」

「楽しかないですけど納得です…」


青ざめた表情で返事をする緑谷。グラントリノの話が終わると自身のポケットからスマホを取り出し何かを確認する。


「座りスマホ!!まったく近頃の若者は!」

『座りスマホ…?』


歩きスマホではなく、座りスマホと言う聞き慣れない言葉に首を傾げる言。その時、新幹線の外から鈍い音が聞こえた。


『なんの音だろ……わっ!?』


原因を探るためにその場で辺りを見回すと突然新幹線が大きな音を立てて緊急停止する。その勢いに言達の体は前のめりになり体には大きな圧がかかる。


《お客様座席にお掴まり下さい緊急停止します…》


新幹線が緊急停止し車内アナウンスが流れた瞬間に、人間が新幹線の中に勢いよく飛ばされてきた。その人物は体に傷を負っていて見た限りではヴィランと交戦中のヒーローだった。


「っんだあいつ…!!」

「ヒーロー?!」

「キャアアア!!」


突然のヒーローの乱入に乗客が呆気に取られているとそのヒーローが新幹線の外を見て顔を歪める。そんな彼の行動を不思議に思った乗客達は彼の視線の先を辿るとそこにはこの世の者とは思えない生き物が立っていてその姿を見た乗客は悲鳴をあげた。


『あれって…?!』


言もその生き物を視界に入れると座席から立ち上がり反射的に戦闘態勢に入る。彼女の目の前には先日のUSJ事件を思い出させる脳無の姿があったのだ。


「おまえら座ってろ!!」

「え?!グラントリノ!!!」


脳無の姿を捉えたグラントリノは即座に脳無を新幹線から剥がし街中にへと飛んでいった。


「グラントリノォ!!」

『何……これ…』


そして新幹線から外の景色を見ると偶然とは思えないタイミングで街から大きな爆発が起きていた。





/ 435ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp