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【ヒロアカ】folklore

第3章 1年A組



「ハイ 静かになるまでに8秒かかりました時間は有限。君たちは合理性に欠くね」


草臥れた男性は寝巻きを脱ぎながら言たちにそう言い放つ。


「担任の相澤消太だよろしくね」


担任を名乗る相澤消太という人物は自己紹介が終わると寝巻きからゴソゴソと何かを探り、中から体操服を出した。


「早速だが体操服着てグラウンドに出ろ」


そう言われ、突然の事に思考が追いつかないまま体操服に着替えグラウンドに出ると相澤から個性把握テストを開始すると告げられた。


「入学式は?!ガイダンスは?!」

「ヒーローになるならそんな悠長な行事に出る時間ないよ」


質問に対しての相澤の返事に麗日は言葉を失う。


「雄英は”自由”な校風が売り文句そしてそれは”先生側”もまた然り。爆豪中学のソフトボール投げ何mだった」

「67m」

(ツンツン髪の人は爆豪さんと言うのか…)

「じゃあ個性を使ってやってみろ円から出なきゃ何してもいい、早よ」


相澤は説明しながら爆豪にボールを渡し、爆豪は受け取ったボールを手に持ちながら軽くストレッチを始める。


「思いっ切りな」

「んじゃまぁ」


相澤に思いっ切り投げろと言われた爆豪は肩を鳴らして腕を勢いよく振りかざし


「死ねえ!!!!」


謎の掛け声と共に個性を使ってボールを勢いよく空中に飛ばす。暫くすると相澤が手に持っていた計測器からピピピと音が鳴り、計測器に映し出された数値をクラス全員に見せた。


「まず自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

「なんだこれ!!すげー”面白そう”!」


クラスの人達は個性を思いっきり使えるという事もありかなりテンションが上がっていた。


「…………面白そう……か。ヒーローになる為の3年間そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?」


相澤からピリピリと異様な空気が放たれる。


「よしトータル成績最下位の者は見込みなしと判断し除籍処分としよう生徒の如何は先生の”自由” ようこそこれが雄英高校ヒーロー科だ」


相澤は前髪をかきあげてニヤリと笑いながら歓迎とは受け取り難いお言葉を言達に送った。





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