• テキストサイズ

【ヒロアカ】folklore

第15章 職場体験開始



「体育祭での力の使い方…あの正義バカオールマイトは教育に関しちゃ素人以下だな」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「さあ!始めようか有精卵共!!」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


ミシミシと壁にめり込みながらそう口にするグラントリノを見て言と緑谷の脳内にはオールマイトの言葉がよぎる。


(オールマイト先生と同じ言い回し…この人が先生の言っていた”グラントリノ”)


「見てらんねえから俺が見てやろうってんださァ着ろやコスチューム」


緑谷はグラントリノにそう言われ、コスチュームが入っているケースの中に添えられていた取扱説明書に目を通す。


(私は下がった方が良さげかな…)


言はそんな緑谷とグラントリノの様子を見て、建物の外に出る。そして緑谷がコスチュームを身にまといグラントリノに向き合った。


「よろしくお願いします」


しかしその後、緑谷はグラントリノに手も足も出ず彼に蹴られ続け最終的に頭を床に押さえつけらていた。


「オールマイトの憧れや責任感が足枷になっとる」


そんな緑谷の上でグラントリノはポツリと呟いた。


「足…枷?」

「”早く力をつけなきゃ”それは確かだが時間も敵もおまえが力をつけるまで待ってくれはしない。ワン・フォー・オールを特別に考えすぎなんだな」


そう言うとグラントリノは緑谷の体の上から降りて地面に置いていた杖を拾い、先程とは打って変わって年相応に杖をついて歩き出す。


「……つまり、どうすれば」

「答えは自分で考えろ、俺ぁ飯を買ってくる。後この嬢ちゃんを”ある人物”に紹介して来る。八百万言と言ったな。ついてきな」

『はい!』


言は建物の外に向かって歩くグラントリノにそう言われ急いで後を追う。


「後、掃除よろしく」

「ええ…!?」


そんな彼の言葉に緑谷は声を漏らし渋々掃除を始めるのであった。





/ 435ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp