第14章 心機一転とお友達…?
ヒーロー名を決めたヒーロー情報学の後、言は相澤から束の職場体験指名リストを渡され、どこの職場に体験に行くかをずっと悩んでいた。そして時間が経ち今は放課後──────
「わわ私が独特の姿勢で来た!!」
教室の前にはオールマイトが言葉通り独特の姿勢で現れた。
「ひゃ…ど…どうしたんですか?そんなに慌てて…」
丁度教室の扉の前に立っていた緑谷は小さく声を漏らしてオールマイトの登場に驚く。
「ちょっとおいで…あっ!後、言少女も呼んでくれ」
「あ、はい」
オールマイトは緑谷に小さな声でそう告げて緑谷は困惑しながらも彼に返事をした。
(オールマイト先生…また”秘密”の話かな?)
そんな自分も呼ばれているとは露知らず自身の席で頬杖をつきながら教室の前で会話をする2人を見つめていた。
「緑谷さん…やはりオールマイト先生に気に入られているのですかね?」
『う〜ん、どうなんだろうね』
「……どうだろうな」
そんな百の発言に曖昧な返事をする言と轟。すると噂話の張本人である緑谷がこちらに向かって足早に歩いてきた。
「緑谷さんこちらに歩いて来ますわね?」
『あれ?』
緑谷は言の目の前で止まりオールマイトを指さしながら口を開く。
「言さんオールマイト先生が君もって…」
『え、私も?』
そう言われ言は机から立ち上がり緑谷に着いて行った。
「何やかんや言ってあいつも結構気に入られてるよなオールマイトに」
「え、ええ…そうですわね…」