第14章 心機一転とお友達…?
緑谷の発表見て気が引き締まったのか言はキュキュッと音を鳴らしてボードにヒーロー名を書き終えると綺麗に手を挙げた。
『先生、私も決まりました』
「はい!言さんどうぞ!!」
言は教壇にあがり教卓の上でボードを掲げた
『私のヒーロー名は”ミコト”です』
あまり言の名前や個性からは関連性の無さそうなヒーロー名にクラスの人達は顔を顰め不思議そうに言を見つめた。
「ミコト?由来とかはあるのかしら?」
ミッドナイトが首を傾げながら質問する。
『はい。古事記からなんですけど、最初の言霊は大いなる宇宙の神が…イザナギノミコト・イザナミノミコトの両神に対して発せられた言葉であり、その両神の名についてある”ミコト”から名前を取りました』
「なるほどね!奥ゆかしさがあっていいし何よりわかりやすくて呼びやすい!いいわね!」
そしてミッドナイトが言を席に戻そうとした瞬間、言が口を開く。
『あと…!ミコトには「命・尊」という意味もあって”命を尊ぶ”という意味を込めて付けました…』
「〜ッ!!素晴らしい!いいねいいわ!私そういうの大好き!!!」
ミッドナイトは体をプルプルと震わせながら言のヒーロー名に込めた思いを聞いて感動する。その後、クラスからも拍手が上り言は両手を横に振りながら顔を赤く染めて最終的には恥ずかしさのあまり両手で顔を覆った。
『そ、そんなに褒められると照れます……!』