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【ヒロアカ】folklore

第14章 心機一転とお友達…?



「いやー!それにしても言ちゃん体育祭3位おめでとう!ほんと凄すぎだよ!!」

「それー!いや~本当ウチらの自慢だよ」


言の肩をポンと叩く葉隠と腕を組んで首を縦に振る芦戸。


『ありがとう…み、三奈ちゃん。と、透ちゃん…』


そんな芦戸と葉隠にお礼を言うと、顔を俯かせながら歯切れ悪く彼女達の名前を呼ぶ言。


「えー!?なになに!言が急に私達の事ちゃん付けで呼ぶなんて!」


芦戸が直ぐに言の名前の呼び方の変化に気が付き、目を丸くする。


「み、皆と…これから仲良くなりたいからちゃん付けで呼ぼうかなと思って…。でも、苗字にちゃん付けはおかしいかなと思って名前で呼んだんだけど…」


喋る度に顔を赤く染めて、徐々に声のボリュームも小さくなっていく言。そんな初々しい彼女の様子を見て芦戸と葉隠が勢いよく言に抱きついた。


「言可愛すぎ!!」

「いいよ!いいよ!いっぱい呼んでー!仲良くしよー!」

「三奈ちゃん、透ちゃん。言ちゃんが潰れちゃうわ」


そんな言達を羨ましそうな目で見つめながら机の上に肘を付ける人物が2人。


「羨ましい……にしてもたった1日で一気に注目の的になっちまったなぁー」

「やっぱ雄英すげえな…」


しみじみと体育祭の一件で有名人の様に世間に注目される事を噛み締める上鳴と峰田。そんな2人がそんなセリフを口にすると同時に学校中にチャイムが鳴り響いた。そしてチャイムが鳴り終わると同時に相澤が教室に入ってきた。


「おはよう」


今日の相澤の見た目は少し変化があり、体育祭の時まで全身を包帯でグルグル巻きにされていたが、今の相澤の見た目はいつも通りの草臥れた姿に戻っていたのだ。


「相澤先生、包帯取れたのね良かったわ」

「婆さんの処置が大袈裟なんだよ。んなもんより今日の”ヒーロー情報学”ちょっと特別だぞ」


そんな相澤の変化に気がついた蛙吹は顔を綻ばせた。そして彼は包帯の話を軽く受け流しながら気だるげな様子でそう口にする。生徒たちは相澤の”特別”と言う単語に少し身構える。


「”コードネーム”ヒーロー名の考案だ」

「「胸膨らむヤツきたああああ!!!」」





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