第8章 障害物の先の騎馬
騎馬戦の制限時間は15分、振り当てられたポイントの合計が騎馬のポイントとなり騎手はそのポイント数が表示されたハチマキを装着。終了までにハチマキを奪い合い保持ポイントの合計が大きいチームから順位付けされていく
(私のポイントは15P、戦力にはならないポイントだね…)
「取ったハチマキは首から上に巻くこととりまくればとりまくる程管理が大変になるわよ!そして重要なのはハチマキを取られてもまた騎馬が崩れてもアウトにはならないってところ!」
「てことは…」
「43名から10~12組がずっとフィールドにいるわけか…?」
「いったんポイント取られて身軽になっちゃうのもアリだね」
「それは全体のポイントの分かれ方見ないと判断しかねるわ三奈ちゃん」
普通の騎馬戦であればハチマキを取ってしまえば取られた騎馬は強制的に敗退。しかし今回の騎馬戦はハチマキを取られたとしても騎馬は動き続けられる。例え大きなポイントを手にしたとしても奪われる可能性も大いにある為、気を緩める暇がない。また、騎手や騎馬との個性の相性も大切。正直恐ろしい程の頭脳戦になると思う。
「個性発動アリの残虐ファイト!でも…あくまで騎馬戦!!悪質な崩し目的での攻撃等はレッドカード!1発退場とします。それじゃこれより15分!チーム決めの交渉タイムスタートよ!」
ミッドナイト先生の合図でチーム決めの時間が設けられ、それと同時に皆行動を開始した。そして即チームが決まる人・決まらない人・人気であるふれかえる人・泣きすがる人・避けられる人など様々な人がいる。
ちなみに私はその中でなら決まらない人だ。