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はごろも折々、蝉時雨 ( 鬼滅*風夢 )

第25章 番外編 ①:*・゚* 或る風のしらべ *・゚・。*:



「お前はァ···さらっと受け入れてんじゃァねェよこんなもんをォ」

「ぇ? でも、実弥はいつも私を優しく気遣ってくれるし、酷いことをしようとしているわけじゃないことくらいわかるわ」

「······」



 微笑む星乃を見下ろしながら実弥はしばし口を噤んだ。

 こうなると憎まれ口も叩けなくなるのはいつものことだ。なにを言っても星乃は実弥を肯定することしかしなくなる。



「けれど、これ···?」



 小首を傾げる星乃を熱い眼差しで見つめると、実弥は星乃の脇の下に手を滑り込ませ乳房を内側に引き寄せた。

 星乃は面食らって小さく顎を落とした。



「こう、すんだ、よ」

「ゃ、ン」



 乳間に挟んだ陰茎が上下する。

 ゆっくりと開始された律動は思いのほか滑らかだった。星乃の汗と実弥の体液が混ざり合い、潤滑剤としての機能をほどよく果たしてくれている。



「さ、さね、み」

「なん、だ」

「これっ、わたしも」

「先端で擦ってやりゃァ、クんだろ···ッ"、お前も···ッ」

「あ、だめ」

「随分と硬くなっちまってんなァ、乳の先っぽがよォ······」

「んっ」

「ァ"ァ"、擦れンの、すげェ、イイわ」

「─…っ!」



 刹那、ずるん、と亀頭が眼前まで滑ってきたことに驚いて、星乃はとっさに顔を背けた。



「ッ"、悪ィ」



 掠れた声で詫びを入れ、実弥はまた緩やかに腰を振り出す。



「─っ"、ハァ"」



 天井に向いた星乃の耳殻は必然と感覚を研ぎ澄まし、まるで耳打ちされているような実弥の声音が宙から流れ込んでくる。零れ落ちる吐息だけを拾い上げてしまう己の有り様にも高揚し、星乃は小さな身震いに襲われていた。



「星乃···ッ"、」



 加速する律動。名を呼ばれると、たまらなく秘所が疼いた。



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