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はごろも折々、蝉時雨 ( 鬼滅*風夢 )

第25章 番外編 ①:*・゚* 或る風のしらべ *・゚・。*:



「や! ン、ぅ」



 秘所付近の内腿に指先が行き着くと、つと星乃の声が音量を上げた。

 星乃は自らの手で口もとを覆い隠した。

 傍らを向けばスミレの無垢な寝顔が見える。

 スミレが誕生し一年。営みにはまだ慣れない様子で躊躇いを覗かせる星乃とは反対に、実弥は別段動じてはいない。

 星乃がまだ何も理解できない歳であるという冷静さも然ることながら、夫婦なのだから何もおかしなことではないという思考が二の足を踏む理由に結び付かないためである。



「お前がやろうとしていることだが、昨晩の詫びとでも思ってんならァ、止よしとけよォ」

「っ、ぇ」

「スミレが途中で愚図って目ぇ覚ましちまったことだ」



 ぴく、と身体を揺らした星乃の反応を見て、実弥はやはりそうなのかと納得した。そしてまた、柔肌に吸い付く。



「で、でも実弥」

「ありゃァ仕方のねェことだァ。気にすんなっつったろォ」

「っ、近頃、そうなることも度々あるから······んっ」

「そうなっちっまったらなっちまったで俺は構わねェんだからよ」



 昨晩は、最中にスミレが愚図り出してしまい事は最後まで至らずに終わった。

 家族三人、川の字で並んで眠っているのだからそんな日もある。

 夏の暑さのせいか、このところのスミレは夜泣きが増えていた。とはいえ実弥は赤子のそれにも慣れている。子はところ構わず泣くものだと理解しているので臨機応変な対応も利く。

 イイところだったのによォ···と肩を落としたくなる気持ちが過らないというわけではないにしろ、こればかりはどうしようもないことなのだ。

 星乃が抱き上げても泣き止まない場合は実弥があやし、愛娘が再び眠りにつくまで見守っているうちに、気づけば互いも意識を手離しているのだった。



「ぁ······そこ、や」

「ォラ星乃、もっと脚開け」

「ひゃ、ぁ」



 星乃の膝に手をかけ大胆に脚を開かせる。すると、すでに愛液で濡れそぼつ秘所から粘り気のある水音がした。



 
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