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【リヴァイ】比翼の鳥 初恋夢物語【進撃の巨人】

第24章 恋バナ


ペトラの剣幕に圧倒されるが言っていることが正論すぎて、ぐうの音も出ない。

「二人で同じ仕事をして、ごはんを食べて、景色を見て。隣を歩いて、会話をして、笑い合ってるんでしょ? 全部全部、マヤの想いと兵長の想いが交わった結果、そうなってるはず。それなのにいまだに自信を持てないとか、そんなの兵長を好きになる覚悟が全然ないのと同じじゃない!」

「……覚悟…」

「そうだよ。だって兵長だよ? あのリヴァイ兵長を想っていくんでしょ? これからもずっと。だったら… 隣に立つことができたなら、それなりの覚悟ってもんが必要でしょ。じゃないと、マヤよりもっと強く想う誰かが現れて突き飛ばされても知らないよ!」

ずっと強い口調で一気に畳みかけたペトラの息は荒い。

「うん…。そうだね、そのとおりだ」

今度こそマヤは、選ぶ言葉を間違えないように。

「私は兵長を想うことだけで精一杯だった…。自分の気持ちにすら、なかなか気づけないような状態がつづいて、やっと確信できるようになったのがついこの間のことで。だから兵長との距離がどんどん近くなっていっても、どこか夢のようで信じられないような、不思議な感じがあったのかもしれない。でももうそんな言い訳しない。確かに… そうだね、“覚悟” は意識してなかった。想っていればそれで満足なだけだったの。でも今日、兵長と二人で過ごして強く感じたわ、帰りたくないって。これからもずっと一緒にいたいって。そのためにはどうしたらいいかわからなかったけれど、少なくとも今、ひとつはわかった。ちゃんと兵長の隣にいることを自覚して、覚悟を持って強く想いつづけること。それがきっと、私の想いが揺るぎなく兵長へと突き進む原動力になるのよ」

そう言いきったマヤの琥珀色の瞳の光は、リヴァイ兵長への強い想いに揺れていた。


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