• テキストサイズ

【リヴァイ】比翼の鳥 初恋夢物語【進撃の巨人】

第18章 お見舞い


「そりゃそうさ! ニファ、君はれっきとした我が第二分隊の一員なんだからね!」

そう叫んでから、マヤの顔をじっと見つめて残念そうに首を振った。

「マヤもリヴァイの顔真似シスターズに加えてあげたいけど…、所属分隊が違うからねぇ…」

「い、いえ…、私は遠慮しとき…」

マヤは最後まで言わせてもらえず、ハンジのさらなる恐ろしい提案を聞かされた。

「あ! でも捕獲班の一員でもあるから、マヤと一緒に顔芸するってのもありかも!」

「え!」

青ざめるマヤを気にすることなく、嬉々として話しつづける。

「どう思う? ナナバ。マヤも一緒にリヴァイの顔真似シスターズ・カルテットってのは!?」

「面白そうだけど、ミケ分隊長が許さないんじゃないかな…」

あごに手を置きながらナナバがつぶやく。その横でニファが必死で訴えた。

「ハンジさん! 私、嫌ですよ! 兵長の顔真似だなんて。殺されます!」

「うん? 誰に?」

「兵長に決まってるじゃないですか!」

憤慨しているニファをハンジは全然相手にしない。

「そんなの大丈夫だって! ……で、マヤ、ナナバの言うとおり頭のかたいミケは反対しそうだけどさ、そこはやったもの勝ちだし、どうだい? 一緒にやってみないか?」

「……私には無理です、すみません…」

申し訳なさそうに謝るマヤ。

「そうか、それは残念だけど仕方ないね。では、マヤはしっかり我々リヴァイの顔真似シスターズ・トリオの顔芸を見てくれるかい?」

「はい! それはもう、ばっちり楽しませてもらいますね」

意外とあっさりとハンジからの、リヴァイの顔真似シスターズへの勧誘が終わったので安堵の笑みがほっと浮かぶ。

だがニファは違った。

「ハンジさん! 私も無理です!」

「いや、君が一緒にやるのは決定事項だ」

ハンジの眼鏡がきらりと光る。

「や~だ~!」

ニファの絶叫が医務室にこだました。


/ 1703ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp