第30章 映る
マヤの身体は再び甘くしびれて、溶けそうに熱くなっていく。もうこれまでに何度か経験した深い口づけ。マヤの頭も身体も心も、この強く激しい刺激を受け入れ、甘い快感として打ち震えていく。
「………!」
ある意味慣れていた口づけの快感と違う感触がマヤを襲って、マヤはハッと身をかたくした。
リヴァイが喉の奥まで舌でふさいできて、あふれる唾液とともに舌を吸い上げながら、マヤの胸に手を伸ばしてきたのだ。
着ている白のブラウスシャツの上から、リヴァイの右手が乳房の形を確かめるかのように撫で始めた。最初はゆっくりと全体を包みこむように優しくさわっていたのだが、口づけが深くなるにつれて乳房にふれている手の動きも激しくなってきた。
「あっ…」
口づけの合間に自分でも聞いたことのないような艶のある声が漏れてしまうほどに、乳房を揉まれて。
……えっ、やだ、何… この感じ…。
リヴァイの骨ばった手に力強く揉みしだかれている乳房の先端が、いつしかマヤの意思とは関係なく硬く尖っていた。そして揉まれるたびに布にこすれて初めての快感が湧き上がる。びくんびくんと腰が跳ねる。
「ふうっ…、ん…」
リヴァイの手におさまりきらない豊満なマヤの乳房を、窮屈なブラウスシャツから解放しようとリヴァイはボタンに手をかけた。一番上のボタンをリヴァイの細い指が器用に外す。二番目のボタンに指がかかる。そのあいだにも息ができないくらいの熱い口づけを受けつづけて、マヤの意識は飛びそうだ。
二番目のボタンも外され、いよいよ次が外れたら白い乳房がリヴァイの目にふれる。
一瞬、リヴァイの手が止まった。
“マヤに無理強いはしたくない” 理性がまだ残っている。
だが熱い口づけにとろけて、布越しの乳房への刺激に乳首を尖らせて腰をもじもじと無意識で揺らしているマヤを見て、リヴァイはふっと笑う。
……遠慮する必要はなさそうじゃねぇか。
次のボタンを外せば完全に、夢にまで見たマヤの乳房が、この月夜の下であらわになる。
ぞくぞくとした愉悦が全身に駆け巡るのを意識しながら、リヴァイはボタンに手をかけた。