【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第6章 Untainted, Unbroken ※
朦朧とした意識の中で、あの横顔が再び浮かび上がる。
まるで、この世界に興味がないような無表情。
でも、その瞳は暖かく、そして美しい。
ああ、とても優しい人・・・
いつか出会った狼にそっくり。
会いたい・・・
触れてもらいたい・・・
でも・・・
「ゴボッ・・・ゲホッ!」
臭い精液に堪らず、横を向いて胃液ごと吐き出した。
もう何も見えない。
あの人の姿も消えてしまった。
屈辱感と、嫌悪感でどうにかなってしまいそうだ。
アルバートはまだ満足していないのか、また下腹部の方で何かやっている。
でも、もう何も感じない。
サクラはまるで屍のように、ただ真っ黒の空を見上げていた。