【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第6章 Untainted, Unbroken ※
「ああ!」
「喘いでんじゃねぇよ」
喘いでいるのではない。痛みだ。
悔しくて涙が溢れてくる。
アルバートが腰を動かしているのがわかる。
でも、何も感じない。
痛み以外は・・・
「ロゼ・・・ロゼ・・・・・・愛してる」
うっ!と小さな呻き声がしたかと思うと、生暖かいものが体の中に広がった。
射精・・・されたのか。
そう認識した瞬間、サクラの目の前に“自由の翼”がはためいた。
幻覚。
でも、その後ろ姿には見覚えがある。
どうして彼を今、思い出す?
小柄な体に、漆黒の髪。
ゆっくりとこちらを振り向く。
ああ、なんて綺麗な横顔だろう。
サクラの目から一粒の涙が零れ落ちた。
「・・・これで・・・満足・・・?」
腹の底から絞り出すように言った。
しかし、アルバートはグッタリとしたサクラから男根を引き抜くと、今度は口元に押し付ける。
「咥えろ」
胃液がこみ上げてきた。
それだけは、無理だ。
「ちっ・・・咥えろって言ってんだろ!」
「んぐぅ!」
強引に口を開けさせられ、おぞましいモノが入ってくる。
吐きたいのに、喉を圧迫されているから胃に押し戻される感じだ。
息ができない、苦しい。