【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第22章 Let Your Heart Be Light
「・・・悪くない」
最初に口を開いたのはリヴァイだった。
サクラが死んでから、色々なことがあった。
壮絶な死を遂げた者もいる。
志半ばに倒れた者もいる。
耐えがたい運命を背負わされた者もいる。
だがここにいる誰もが、この“自由の翼”を最後まで背負っていた。
「ありがとう、エレン、ミカサ、アルミン」
アルミンもわざわざ海を越えてここまで来てくれたんだな。
「ありがとう、エルヴィン、ハンジ、ミケ」
ここにいる全員が、俺とサクラにとってかけがえのない存在だ。
同じ世界に生まれ、同じ時に記憶を呼び戻してくれてありがとう。
「どうか、一緒に祝って欲しい」
俺の誕生日。
そして、俺とサクラが再び夫婦となったこの瞬間を。
「今日はクリスマスだからな」
寒い、寒い、深夜の教会。
“祝福”という花言葉を持つポインセチアに溢れた礼拝堂で、かつて巨人という脅威に立ち向かった兵士達が、たった一つのケーキを囲む。
一人一人の心には温かい光が灯り、誰もが幸せそうに笑っていた。
番外編 『 Let Your Heart Be Light 』 Fin.
Happy birthday, Levi...