【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第22章 Let Your Heart Be Light
「一つだけ・・・お願いしてもいいですか?」
「なんだ?」
「今日一日、私のことは気にせずに仕事をしてください。連絡もしなくていいです」
「・・・やはり、イブに一緒にいられないことを怒っているのか?」
珍しく困ったように眉根を寄せたリヴァイに、サクラは可笑しそうに笑った。
「いいえ、怒っていません。ただ、明日はどうしても一緒に居たいから、今日中にお仕事を終わらせていただきたいだけです」
「分かった、約束しよう」
「ならば・・・私と会わず、口もきかずに一日いられたら、貴方のものになると私も約束しましょう」
冗談めいた口調で言ったサクラに、リヴァイは“やめろ”と顔を曇らせた。
でも、サクラがそう言ったのには理由がある。
リヴァイ兵長・・・
私は貴方に伝えたいことがあります。
人間の命は限られている。
だからこそ、貴方に伝えなければいけないことを。
そのためにはどうしても一日、必要なんです。
その日。
リヴァイは職場についてから、サクラと一切の連絡が取れなくなった。