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【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第20章 Until We Meet Again... ※




「やめろ、リヴァイ」

「エルヴィン・・・お前、何か知ってるのか」

「お前と別れた後、巨人の群れと遭遇した。そこで、ブルームにはその場に残ってもらい、巨人の足止めを命じた」

「なんだと・・・?」

「俺の指示だ。これ以上本隊に被害が出ないよう、その場に居合わせた索敵班と共にな」

リヴァイはエルヴィンの本心を探るように見つめていたが、それが事実だと察したらしい。
眉間にシワを寄せ、冷たい瞳で団長を睨んだ。

「どこだ、俺が行く」

「それは許さない」

「あ?」

「お前はこれから本隊と共に、補給物資が置いてある拠点を目指す」

有無を言わせない団長の剣幕。
しかし、リヴァイは怯む様子を見せない。
一刻も早くサクラのもとへ向かいたかった。


「これは命令だ。お前はサクラに加勢せず、我々と共に先へ進む」

「サクラを見捨てろというのか」

「ああ、そうだ」


その瞬間、リヴァイの瞳が怒りの色で染まった。

これまで、エルヴィンのどんな命令にも従ってきた。
人も殺せというなら、殺そう。
そもそも、自分の手は最初から血に染まっている。

しかし、サクラを見殺しにしろという命令だけは・・・

これだけは、従うことはできない。


「あいつを一人にするわけにはいかない」


エルヴィンを振り切って馬に跨がろうとした、次の瞬間。
素早くリヴァイに飛びかかったミケに襟元を掴まれ、地面に投げつけられる。


「ミケ、てめぇ・・・!!」

「頭を冷やせ、リヴァイ」

ものすごい力で後ろ手に押さえつけられ、身動きが取れない。
この男が本気でリヴァイを倒しにきたのは、調査兵団に勧誘された時以来のことか。

「離せ!!」

ミケの手から抜け出そうと、必死でもがくリヴァイ。
ペトラやオルオなどその場にいた兵士達は、ショックを隠せないままそれを見守っていた。

「離せよ、クソが!!」

冷静さを欠いているのか。
体格差があっても対人格闘術ではミケを上回るはずのリヴァイが、いとも簡単に地面に押し付けられている。


こうしている間にも、サクラに危険が及んでいる。
自分が行ってやらねばならない。

あいつを一人にしておけない!



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