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【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第20章 Until We Meet Again... ※




「分隊長・・・」

サクラの声に、ハンジは大きく首を振った。

「駄目だ!!」

この状況を見れば、サクラの言いたいことなど聞かなくても分かる。

「ここに残ると言うのだろう?!」

サクラを置いていくわけにはいかない。
だが、合流した索敵班の3人だけでは手に負えないだろう。

私達が無事に本隊と合流するために犠牲になってくれないか、などと言えるはずがない!!
考えろ、考えるんだ!

どうやったら、この状況を打破できる?

どうやったら・・・



「私が、索敵班の3人と一緒に残ります」

「駄目だ!!」

「ハンジ分隊長」

「君だけは残していけない、サクラ!!」


リヴァイと約束した。
君を必ず守ると・・・


「分隊長は、モブリットさんと一緒に本隊へ向かってください。そして、エルヴィン団長に応援を送ってくださるよう、お願いをしてください」

「・・・・・・・・・・・」

「それまで私達は必ず、持ちこたえてみせます」


4人ならば、応援がくるまで持ちこたえる可能性はゼロではない。

こうしている間にも、1体の巨人が索敵班の一人に襲いかかっている。
決断を早く下さなければ。


「分隊長! 私を信じてください!」


今、貴方が行かないと、ここで全滅してしまうかもしれない。


「サクラ・・・」

「それに、きっとリヴァイ兵長がエルヴィン団長と合流しているはずです。兵長なら・・・すぐに来てくれるでしょう」


ハンジ分隊長は必ず本隊に合流する。
リヴァイ兵長は必ず助けに来てくれる。

そう信じて、自分はここに残ります。


「だから、行ってください」


左胸に拳を当てて、敬礼をした。
調査兵団に入った時から、覚悟はできている。

今、ここで逃げ出したら自分は一生後悔をする。


ハンジは唇を噛んだ。
現状、それしか方法がない。


「・・・分かった・・・では、君をここに残していこう」


馬を寄せ、サクラの目を真っ直ぐと見る。


「 必ず、援軍を送る・・・待っているんだぞ!」

「はい」


サクラは、ハンジに向かって微笑んだ。
その笑みは、巨人の脅威がすぐそこまで迫っているということを感じさせないほど、穏やかで優しいものだった。






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