【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第20章 Until We Meet Again... ※
「開門30秒前!!」
鳴り響く、自由の鐘。
重く地面に突き刺さっていた鉄門が、ゆっくりと引き上げらていく。
サクラはすぐ目の前で待機しているリヴァイの背中を見つめた。
あの少年だけじゃない。
自分を含めた調査兵全員がこの人に憧れ、この世界の人間全員がこの人の力を必要としている。
いつか、その肩に並びたい。
この人の力を必要とするだけでなく、この人の力となりたい。
漆黒の髪を揺らす兵士長と並ぶは、歴代最高の調査兵団団長と謳われるエルヴィン。
二人の背中を追いかけていこう。
そして、次世代のために礎を築く。
エレン、ミカサ、アルミン・・・
そして先ほどの少年のような者のために。
「進め!!」
サクラはシェリーの手綱を大きく引いた。