【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第20章 Until We Meet Again... ※
「・・・毎日じゃないが、俺だってする」
「本当ですか?」
「ああ、風呂の時か、ここでも時々な」
「やはり・・・誰かを想像します?」
「当然だ」
本当に・・・何故、気づかない?
俺が想像するのは、たった一人に決まっているだろう。
「やはりお前の裸には興奮するし・・・まあ・・・寝顔とかだ」
「寝顔?」
「お前の寝顔は可愛いからな」
まさかそんなことを言われるとは思っておらず、サクラは驚きながらも嬉しそうに笑った。
「他には?」
「そりゃ・・・言えない」
「なんでですか?」
「口にすらできないことだから、想像の中だけで楽しむんだろうが」
「ふーん・・・リヴァイ兵長ほどの人でもそうなんですね」
なら、エレンは気にする必要はない。
今度会った時にそう言ってあげよう。
「あの、兵長」
「なんだ?」
無邪気なその笑顔に、何か嫌な予感がする。
「兵長が自慰しているところ、見てみたいです」
「お前・・・前もそんなことを言っていなかったか?」
やはり、その予感は的中だった。
その時にも言ったが、人に見せるようなものではない。
そもそも、今はサクラを抱くために回復を待っているのに、自慰で終わらせてしまっては意味がないじゃないか。
「見せるもんじゃないし、見せるつもりもねぇ」
「そうですか・・・」
残念そうな顔を見せるサクラに、少しだけ罪悪感を覚える。
「私の知らないリヴァイ兵長の姿があるのは・・・なんか嫌だなあ」
「サクラ・・・」
「私はリヴァイ兵長になら全てを見せられるのに」
その言葉に、胸が熱くなる。
愛おしさが込み上げてきて、思わず頰にキスをした。
「じゃあ・・・他のことでお前は俺の何を見てみたい?」
「そうですね・・・」
子供の頃の姿や、
両親の顔など、物理的に無理なものは除外して・・・
「私・・・兵長の笑顔か、涙を見てみたいです」
それは、リヴァイにとって思いもよらぬ言葉だった。